唇はNG!ヒルドイドは粘膜を避けて塗るのが鉄則!

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唇は皮膚ではない!?ヒルドイドを使ってはいけない理由

唇は粘膜

女性の唇 唇は他の顔の皮膚と比べると少し特殊です。
色が赤っぽく、毛穴や汗腺も見当たりません。
実は、唇は厳密には皮膚ではなく粘膜という組織に分類されます
粘膜組織の多くは身体の内側や目立たない部分に存在しますが、人間の唇の場合は進化の過程で口の内側の粘膜が外にめくれ上がって形成されたと考えられています。

粘膜である唇は皮膚と違い角質の層がほとんど無く、水分が蒸発しやすいため非常に乾燥しやすくなっています
皮膚であれば、乾燥を感じた場合は表皮から皮脂や汗が分泌され水分量を保つようにはたらきますが、唇の場合はそれもできません。

唇に塗るとどうなるの?

ヒルドイドは正しく使えばとても効果のある保湿剤です。
ただし、あくまで「皮膚保湿剤」なので、粘膜への使用を想定された薬ではありません

皮膚の角質は様々な外部刺激から身体を守っています。
粘膜のような角質のきわめて薄い部分では薬の吸収率が高いので、低刺激なヒルドイドといえどヒリヒリとしみる場合があります。
吸収率が上がるという事はそれだけ効き目があるのではないか?と思うかもしれませんが、それは間違いです。
薬の有効成分だけでなく、皮膚では吸収しなくて済んだ添加物などの不要な成分も一緒に吸収してしまう可能性があります

また、唇が乾燥して皮めくれや出血が起こっている場合、ヒルドイドの血行促進効果や血液を固まらせにくくする作用により症状が悪化するかもしれません。
唇のような粘膜はもともと代謝周期が短く、小さな傷であれば数日で自然治癒してしまうのでわざわざリスクのある塗り薬を使用する必要はありません。

ワセリン さらに、もしヒルドイドが問題なく使用できたとしても、あまり大きな効果は得られないかもしれません。
ヒルドイドの有効成分であるヘパリン類似物質は角質細胞に水分を付与する働きがあります。
そのおかげで皮膚の保湿ができるのですが、唇は角質がとても薄いので付与される水分量もわずかです
唇のような水分が奪われやすい部分は、リップクリームやワセリンなどの油脂でコーティングするタイプのものの方が安全で効果的です。

悩んだらまずは添付文書や注意書きをチェックしてみよう!

「ヒルドイドクリーム0.3%」「ヒルドイドソフト軟膏0.3%」「ヒルドイドローション0.3%」の3つは「血行促進・皮膚保湿剤」という位置付けです。
ヒルドイドローションは容器に「目、粘膜、傷口には使用しないこと。」としっかり明記されています。
ソフト軟膏とクリームには粘膜への使用についての記載はありませんが、もともと皮膚以外に塗る事は想定されていない薬のため、ローション同様に唇への使用は避けた方が安全です

唇のケアはなるべくシンプルに!

唇に限ってはヒルドイドでの保湿はおすすめできません。
大した効果が得られないばかりか、使用する事によるリスクもあります。

唇の乾燥ケアは市販のリップクリームやワセリンが有効です。

リップクリームは正しく使う

気軽に使えるリップクリームですが、使い方を少し工夫すれば更に保湿効果が上がります。

乾燥する前に塗る

リップクリームに含まれる油分は唇の表面をコーティングし、水分が蒸発するのを防ぎます。
そのため、乾燥した後よりも乾燥する前に塗る方が効果的です
乾燥で皮がめくれている上からリップクリームを塗ると、浮いた皮がふやけたまま唇に残って見た目も良くありません。

塗り過ぎは逆効果

唇は敏感なので、リップクリームを塗る事自体も刺激になります。
あまりこまめに塗り直しをし過ぎると摩擦により唇が荒れてしまい逆効果となってしまいます
塗るのは多くても1日5回程度にとどめるようにしましょう。

洗顔後やお風呂上りは清潔かつ油分が奪われやすいタイミングなので、リップクリームを塗るのに適しています。
顔に化粧水や乳液を塗る際に一緒にリップクリームも塗る癖を付けておくと良いかもしれません。

1シーズンで使い切る

リップクリームの油分は空気に触れるとどんどん酸化して劣化していきます
また、口元に直接塗ったり指ですくい取って使用するので雑菌も繁殖しやすいです
リップクリームは舐めて口に入ってしまう可能性も高いので、不衛生なまま使用すると身体にも良くありません。
1度開封してしまったものは長くても半年以内には使い切るようにしましょう。

口紅と併用する場合

リップクリームと口紅 口紅やリップグロスに含まれる香料や色素・添加物は、唇にはあまり良くない成分を使用している場合もあります。
リップクリームで先に唇をコーティングしておく事で、口紅に含まれる成分を吸収するのをある程度防いでくれます
先にリップクリームを薄く塗っておく事で口紅が落ちにくく長持ちするという効果もあるようです。

リップクリームの選び方

高い効果を期待できるのは「薬用」「医薬部外品」などの表記がされているものです。
なるべく唇に負担をかけない場合は添加物が少ないものや天然素材を使用したものが安心です。
たくさん種類があり迷った場合は白色ワセリンが純度が高く使い勝手も良いです。
リップクリームやワセリンを塗ると油分により日焼けしやすくなるので、特に夏に使用する場合はUVカット効果のあるタイプもおすすめです

乾燥が酷い場合はパックも有効!

唇専用のパックは色々と発売されていますが、手持ちのリップクリームやワセリンを使って行う事も可能です
やり方は、お風呂上がりにリップクリームやワセリンを厚めに塗り、上からラップを被せて5~10分程待つだけでOKです。
はちみつやオリーブオイルを使用したり、蒸しタオルにより唇をお室してから行う方法もあります。
手軽にできるので特に唇の乾燥が気になる際には試してみてはいかがでしょうか。

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